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先日、 NsFarm Channel に、
"プロモーションビデオのようなフラッシュ(ストロボ)エフェクトが簡単に設定できるエクスプレッション"
を紹介したチュートリアル動画をアップしました。
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過去に配信した DaVinci Resolve 関係のコンテンツは、「NsFarm's DaVinci Resolve And Fusion Official Page」にまとめています。
プロモーションビデオのようなフラッシュ(ストロボ)エフェクトが簡単に設定できるエクスプレッション / DR16
・DaVinci Resolve を使ったフラッシュ(ストロボ)エフェクトの作り方
・フラッシュ(ストロボ)エフェクトをトランジションに設定する方法
タイムコード
00:00 オープニング
00:43 素材の準備
01:18 Fusion Transition を設定する時の注意
02:24 Fusion ページで作業開始
03:40 Expression とは
04:42 フラッシュエクスプレッションの設定
05:27 iif 関数について
06:45 エディットページで動作確認
07:31 編集点を 1 フレーム前後に動かす方法
07:44 エンディング
制作に使用した時の PC 環境の紹介です。
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PC: G-Master Spear Z390-Taichi OC
CPU: Intel Core i9-9900K [5.0GHz OC]
GPU: GeForce RTX2080Ti 11GB
Memory: 32GB
Keyboard:Logicool K750r
Mouse:Logicool M220GR
Mic:FIFINE K670
Headset:SONY MDR-XB450
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今日は、偶数フレームと奇数フレームで 0 と 1 に変化するエクスプレッションを紹介しながらそれを使った、フラッシュ/ストロボトランジションの作り方を紹介しました。 Fusion Transitions の ClossDissolve を改造して作っています。 今回紹介した「iif(time % 2 == 0, 0, 1)」というエクスプレッションは 0 と 1 で変化させたいパラメータであればどこでも使用可能です。 また、2 の値を変化させたり、「0, 1」を変更することによって別のエクスプレッションに改造出来ます。 例えば、「iif(time % 10 == 0, "10 で割り切れる", "10 で割り切れない")」と文字列を返すことも出来ます。 色々と応用して遊んでみてください。
動画の内容
はい皆様こんにちは。
今日はこのようなフラッシュ、ストロボトランジションが簡単に設定できるエクスプレッションを一つご紹介したいと思います。
0, 1 で連続的に変化させたいところであればどこでも使えるエクスプレッションになりますので是非覚えていろいろなところで試していただければと思います。
それでは早速始めていきます。
はいそれでは始めに素材をタイムラインに並べます。
この2つのクリップの切り替わりにトランジションを設定します。
トランジションは、Fusion Transitions を使用します。
Effects Library → Toolbox → Video Transitions の中にある Fusion Transitions。
この中にデフォルトで Cross Dissolve というトランジションがあります
こちらを使います。
このトランジションですが使用にあたって注意点が一つあります。
前後のクリップがトリムされて余白がないと設定出来ません。
編集点を右クリックしてデフォルトのトランジション設定しようとするとトリムするか聞いてくるのでこちらでトリムするかこのようにクリップをトリムしてから接続します。
クロスディゾルブとはこのような前後のクリップが徐々に切り替わるトランジションです。
この Fusion Transitions は Fusion ページを使ってカスタマイズすることが出来ます。
カスタマイズした Fusion Transitions は Create Transition Preset でプリセットとして User 登録することが出来ます。
それではカスタマイズしていきます。
トランジションを右クリックして「Open in Fusion Page」で Fusion ページに進みます。
これがデフォルトの Cross Dissolve のノードツリーになります。
MediaIn1 が先に配置されたクリップ。
MediaIn2 が後に配置されたクリップです。
2つのクリップが CrossDissolve というグループ化されたノードで処理されています。
このようにノードが重なっているように見えるノードはグループ化されていてダブルクリックで開くことができます。
中には Dissolve というノードが入っています。
こちらでアニメーションが設定されています。
デフォルトではクリップの先頭で 0、終了で 1 となる Resolve Parameter と呼ばれる Modifier が設定されています。
この設定によって Background に接続された MediaIn1 のクリップと Foreground に接続された MediaIn2 が徐々に切り替わります。
今回はここにフラッシュ効果のエクスプレッションを設定して改造してみたいと思います。
エクスプレッションはパラメーターの名称付近を右クリックしてエクスプレッションウィンドウを表示させて設定します。
エクスプレッションとは何か簡単に例を出して説明したいと思います。
例えば Rectangle ノードの Width にエクスプレッションを設定してみます。
プラスマークの PickWhip を Height の上で離すと値が連動されます。
また、計算式や簡易的なプログラムを記述出来ます。
例えばこのように Height の 3 倍の値を自動的に Width に設定させることも出来ます。
それでは今回の Dissolve に設定するエクスプレッションを紹介します。
エクスプレッションウィンドウに「iif(time % 2 == 0, 0, 1)」と記述します。
これは偶数フレームの時には 0、奇数フレームの時には 1 が設定されるエクスプレッションです。
動作を確認してみると偶数フレーム、奇数フレームで 0 と 1 が切り替わっていることがわかります。
余談になりますが iif 文を少し解説しておきます。
iif というのはエクセルの if 文と同じです。
iif(論理式,値が真の場合,[値が偽の場合])とよく書かれていますが自分はこのように簡単に考えています。
iif(質問, Yes の時はここ, No の時はここ) が実行されます。
つまり今回の場合は time % 2 == 0 の質問に対して Yes の場合は 0、No の場合は 1 が設定されます。
time % 2 == 0 の質問の部分ですが % は余剰演算子と呼ばれて余りを求める演算子になります。
== は左辺と右辺を比較する演算子になります。
Fusion では time にはフレーム番号が入ってきます。
フレーム番号を 2 で割った時の余りが 0 であるか。
つまり偶数かどうかという質問をここで作っています。
これによって偶数フレームの時には 0、奇数フレームの時には 1 が設定されます。
はいこれでフラッシュのエクスプレッションが出来たので Edit ページに戻って動作を確認してみます。
このようなフラッシュ/ストロボトランジションが設定出来ました。
もちろん長さを変更して使用することが出来ます。
先にも触れましたが名前をつけてプリセットとして登録すると再利用が簡単に出来ます。
またトランジションを音楽に合わせて使う場面もあるかと思います。
その時は編集点をクリックして[,カンマ]と「.ピリオド」キーで編集点を移動できます。
合わせて覚えておくと便利だと思います。
はい今回は以上でおしまいです。
今回使用したエクスプレッションは概要欄に貼っておきますのでコピペして使っていただければと思います。
DaVinci Resolve ではこのようにデフォルトにあるトランジションを改造して使用することが出来ます。
色々とアレンジしてオリジナルのトランジションを作って遊んでみてください。
自分の方も面白いのが出来たら随時ご紹介していきたいと思います。
はい今回も最後まで動画をご視聴頂きまして誠にありがとうございました。
もし動画の内容が気に入って頂けましたらグッドボタン、チャンネル登録をして頂けますととても嬉しいです。
それではまた次回の動画で宜しくお願い致します。
ではではこれからも DaVinci Resolve の使い方、魅力を伝え、皆様の映像制作に少しでも刺激を与えられたらと思っています。
それでは最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
皆さんとの技術&作品共有の場になれば幸いです。
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