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先日、 NsFarm Channel に、
"プロダクトボックスの作り方"
を紹介したチュートリアル動画をアップしました。
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過去に配信した DaVinci Resolve 関係のコンテンツは、「NsFarm's DaVinci Resolve And Fusion Official Page」にまとめています。
(1/2) Cube 3D を使った ProductBox の作り方(画像の 3D マッピング方法) / DaVinci Resolve 16
・ProductBox の作り方
・Cube3D、キューブに画像をマッピングする方法
(eBook、ソフトウェアパッケージなどに応用可!?))
タイムコード
00:00 イントロ
00:30 Fusion コンポジションの作成
01:34 Fusion での作業開始
02:32 Cube3d と Shape3d の違い
03:53 Front 面の作成開始
05:59 Text+ の解説
12:18 Cube3d にマッピング
18:06 ノードのグループ化
18:48 エンディング
制作に使用した時の PC 環境の紹介です。
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PC: G-Master Spear Z390-Taichi OC
CPU: Intel Core i9-9900K [5.0GHz OC]
GPU: GeForce RTX2080Ti 11GB
Memory: 32GB
Keyboard:Logicool K750r
Mouse:Logicool M220GR
Mic:FIFINE K670
Headset:SONY MDR-XB450
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ProductBox と呼ばれるよくソフトウェアのパッケージの画像等で使用されているものが DaVinciResolve で作れないかと思って試しました。 Fusion の Cube3D を使うと全面に画像をマッピング出来ることがわかったので簡単に箱っぽくするには使えるツールではないかと思います。 ただ、辺に丸みを付けたり、蓋っぽいものを追加したりとディテールが必要な場合の方法まではわかりませんでした。 eBook の紹介とかその他商品紹介のムービーづくりに使えるテクニックだとは思いますので興味のある方は是非チャレンジしてみてください。
動画の内容
今日は、DaVinci Resolve を使って Product Box と呼ばれるよくソフトウェアのパッケージにあるような箱を作って行きたいと思います。 Fusion ページの 3D 機能を使っていきます。 画像等を使用する場合は素材の準備が必要になりますが基本的にそれ以外は全て DaVinci Resolve 内で作業を完結することが出来ます。 ご興味のある方は是非参考にして頂ければと思います。 それでは早速始めていきたいと思います。 はい。まず、Edit ページで Fusion Composition を作成するところから始めていきます。 Effects Library の Effects の中にある Fusion Composition をドラッグ&ドロップでタイムラインに持っていっても良いですし、メディアプールにコンポジションを作ることも出来ます。 メディアプールに作成する場合は自分の場合はよく Fusion という Bin を作ってまとめたりします。 Bin を作ったらダブルクリックで開いて Bin の中の空いているところを右クリックして New Fusion Composition を選択します。 名前を付けて、今回は最終的には 3D カメラを使ってオープニングなどで使用できるように少し演出を付けたいと思うので時間は 10 秒にしておきます。 それでは作成した Fuion Composition をタイムラインにドラッグ&ドロップしてクリップを右クリックして「Open in Fusion page」で Fusion ページに移ります。 今回使用する素材を準備します。 Media Pool に予め準備しておいた素材をドラッグ&ドロップでノードエディタに持ってきます。 一旦、Media Pool は閉じておきます。 MediaIn1 はわかりやすい名前に変えておきます。 F2 キーを押すと Rename Tool が出てくるので名前を変更します。 それではここで今回のメインでご紹介したいツールの Cube3D を配置します。 Shift とスペースキーを押すと Select Tool が出てくるので Cube3D を検索して追加します。 Cube は他にも Shape3D で Shape から Cube を選択することでも準備することが出来ます。 この 2 つは画像をマッピングしたい時に違いがありました。 どういうことかというと Picture 画像を Shape3D に入力してみます。 Transform ノードで大きさを調整します。 するとこのように 6 面全てに同じ画像がマッピングされていることがわかります。 一方の Cube3D の方は 6 面全てに別々の画像をマッピングすることが出来ます。 Transform の出口を右クリックして Cube3D の上で離します。 すると入力が選択出来ます。 例えば Front を選択するとフロント面のみにマッピングされます。 このような理由から 6 面全てに別々の画像をマッピングしたい時は Cube3D を使うと良いと思います。 Shape3D は削除します。 はい、それではマッピングする画像を作成していきたいと思います。 サイズ感など参考にして頂ければと思います。 まず、画像のベースの背景となる平面を Background ノードで作ります。 名前をわかりやすいように Front と変更しておきます。 こちらのサイズを変更していきます。 Image タブに移動します。 「Auto Resolution」のチェックを外して横幅の Width を 1000 にして高さの Height を 1300 に設定します。 今回のプロジェクト設定は「1920x1080」の FHD になっているのでもし解像度が違う場合は比率等を考慮してサイズを変更頂ければと思います。 それでは背景に素材を合成させます。 Transform の接続を解除します。 このようにパイプの色が青色になったところでクリックすると切断されます。 Transform の出口を Front の出口上に持っていってから離すと Merge ノードで合成されます。 サイズを Transform で調整します。 テキストを追加したい場合は、Text+ ノードを配置して別の Merge ノードで合成します。 テキストを入力してフォントやサイズ、位置などを調整します。 テキストは Shading タブを使用すると色々とアレンジすることが出来ます。 Text+ ノードはレイヤーのような構造になっていて Element という項目で下に 8 階層エフェクトを追加することが出来ます。 2 ~ 4 まではデフォルトで アウトライン、シャドゥ、ボーダーが割り当てられています。 Enable にチェックを入れた Element が有効になります。 5 番目以降はフリーで使用できます。例えば 5 番目に BorderFill を設定してみます。 カラーをスポイトツールで参照します。 また、Element の 1 に戻ってカラーを黒にして Alpha をゼロにすると文字を透過させることが出来ます。 画像は他のツールで作成したものや素材サイトなどでダウンロードしてきた画像を重ねることも出来ます。 例えばこのような画像をノードエディタに配置して別の Merge ノードで合成します。 位置や大きさを調整して使うことが出来ます。 また Background ノードを配置して名前を Border に変更します。 こちらを別の Merge ノードで合成します。 Image タブで幅と高さを変更してカラーを白にします。 こちらに Rectangle ノードを配置して「Effect.Mask」に入力します。 Solid のチェックを外して Border Width の大きくするとボーダーが作れます。 幅と高さを調整するとこのようになります。 はいそれでは同じ考えでサイドとトップの画像を作ります。 この 4 つのノード(Front、Merge1、Picture、Transform)を選択して Ctrl/Command + C でコピー、空いているところに Ctrl/Command + V で貼り付けます。 Front は名前を Left に変更します。 Left のサイズを変更します。 イメージタブで高さは 1300 で幅は Cube の奥行きになるので今回は 350 にしてみます。 Transform で画像を調節したり、90°回転させたテキストを追加するなどアレンジします。 Top は、再びこの 4 つのノード(Front、Merge1、Picture、Transform)を選択して Ctrl/Command + C でコピー、空いているところに Ctrl/Command + V で貼り付け名前を変更してサイズを調整します。 Height が Cube の奥行きになるので 350 にします。 同様に画像の調整やテキスト、アイコンなどを追加します。 これで 3 面が出来たので一度この画像を Cube3D にマッピングして雰囲気をみてみたいと思います。 まずは、Cube3D のサイズを変更します。 Cube3D のインスペクターの「Lock Width/Height/Depth」のチェックマークを外します。 マッピングしたい Front 画像が 1000x1300 に設定してあるので横幅の Width を基準の 1 として Height を 1.3 にします。 Depth は奥行きの 350 に対応する比率の 0.35 を設定します。 するとこのような Cube になります。 ではこの Cube に Front 画像をマッピングしてみます。 最後の Merge ノードを右クリックして Cube3D の上で離します。 Front を選択します。 Cube3D はデフォルトでは各面に拡散色が設定してあるのでこれを白にしていきます。 設定は Material タブで行います。 6 面全て白にしてしまいます。 それでは Left と Top も接続していきます。 それぞれの Merge の出口を右クリックして接続先を選んで接続します。 ビューワーで確認してみると今接続した Front、Left、Top の画像がマッピングされていることがわかります。 ビューワーを見ながら画像を微調整します。 背面、右サイド、底面は、それぞれ Front、Left、Top をコピーして作っていきます。 では背面からやっていきます。 Front をコピーして空いているところに貼り付けて名前を Back に変更します。 背面にはロゴを作成してみたいと思います。 カラーはスポイトツールを使って画像から参照します。 Picture は削除して Text+ を接続します。 テキストを入力して Font を変更します。 Background ノードと Rectangle を配置してシェイプ画像を作っていきます。 Background の出口を Merge の出口にもっていって新しい Merge ノードで合成します。 Rectangle の Solid のチェックを外して Border Width で線幅を太くして、Background ノードでカラーを白にします。 Image タブで Auto Resolution のチェックを外して 1080x1080 の正方形にします。 今作った Border をコピーして貼り付けて一回り太い Border を外側に配置してみます。 Rectangle ノードの Width と Height で外形サイズを大きくします。 BorderWidth で線幅を太くします。 こちらはユニットとして Transform に接続しておくとサイズなどがまとめて変更出来るようになります。 一度接続を解除してこちらの Background をこちらの Merge に接続してその後に Transform ノードを接続します。 背面の Merge の出口を右クリックして Merge6 に Background で接続します。 Transform の出口を Foreground に接続します。 こうすることで Transform でまとめてユニットを変形させることが出来ます。 こちらを Cube3D の Back に接続するとこのようになります。 それでは右サイドと底面も同様にマッピングしていきます。 この後ここに Camera3D を複数追加していきますがそちらは次回ご紹介したいと思います。
ではではこれからも DaVinci Resolve の使い方、魅力を伝え、皆様の映像制作に少しでも刺激を与えられたらと思っています。
それでは最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
皆さんとの技術&作品共有の場になれば幸いです。
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