皆さんこんにちは。いつもご訪問頂きまして心より感謝申し上げます。
先日、 NsFarm Channel に、
"コンセプトは軽量化!? Shape ノードが従来方法と比べて優れているところ"
を紹介したチュートリアル動画をアップしました。
「知っていると便利なちょっとしたテクニック」など情報の共有となれば嬉しいです。
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過去に配信した DaVinci Resolve 関係のコンテンツは、「NsFarm's DaVinci Resolve And Fusion Official Page」にまとめています。
コンセプトは軽量化!? Shape ノードが従来方法と比べて優れているところ。/ DaVinci Resolve 17 Fusion の使い方
・DaVinciResolve17 の紹介
・Shape ノードの紹介
・従来方法と Shape ノードを使った場合の速度テスト
タイムコード
00:00 イントロダクション
00:50 シェイプアニメーション、モーショングラフィックスのパターンの一つを紹介
01:10 従来バージョンでシェイプアニメーションが難しかった理由
01:40 従来方法で図形を作る方法を紹介
03:40 Shape ノードの説明、追加された階層
04:45 sDuplicate で複製した図形を円状に配置する方法
06:00 プログラム視点で Shape ノードを解説
07:08 エンディング
制作に使用した時の PC 環境の紹介です。
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PC: G-Master Spear Z390-Taichi OC
CPU: Intel Core i9-9900K [5.0GHz OC]
GPU: GeForce RTX2080Ti 11GB
Memory: 32GB
Keyboard:Logicool K750r
Mouse:Logicool M220GR
Mic:FIFINE K670
Headset:SONY MDR-XB450
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今回は実験動画という形で動画をアップしました。 従来方法と Shape ノードを使った場合の速度の違いがわかって頂ける内容かと思います。 この辺の仕様を理解して特徴を生かしたノード構成を設計すると良いかと思います。
動画の内容
ご無沙汰しております。
DaVinci Resolve 17 の Beta 版が発表されてから数日経ちましたがいかがでしょうか。
既に導入されて試された方やまだ導入されていない方などさまざまだと思います。
自分はすぐに導入した派ですがまだ深堀りする時間がなかなか取れていない状況なのでこれから徐々に楽しんで行きたいと思っています。
さて Fusion に関してですが Shape というカテゴリーのノードが新規に追加されました。
今日は、この Shape ノードがなぜ追加されたのかという観点で自分なりに検証してみましたのでその実験結果を中心にご紹介出来たらと思っています。
それでは始めていきます。
はい、ではシェイプアニメーションですが作り方はアイデアによって様々だと思いますがパターンの一つとしてよく見かける方法に"複製"させて円状に広げて"緩急"のある動きをつけるというパターンがあると思います。
実は、Ver16 までの Fusion ではこの動きを試すのが非常に難しかったわけです。
ただ難しいと言っても方法的に難しかったわけではなく単純に"重くなる"という理由によるところが大きかったと思います。
なので Shape ノードはプログラムの実装方法としてよくアルゴリズムとか言いますがそのアルゴリズムを根本的に見直してより軽量に動作するような仕組みとして取り入れられたような気がします。
それでは実際に実験として従来方法と比較しながらスピードの違いを見ていきたいと思います。
従来の方法は Background ノードに Mask ノード例えば Rectangle ノードを接続して図形を作成しました。
その後複製を行うためには Duplicate ノードを使って複製していました(AE で言うところのリピーター(Repeater))。
使った事がある方はよく分かると思いますがこの Duplicate ノードを使うと動作がとても重くなります。
Rectangle で図形のセンターの位置をずらしてから Duplicate で Copies 数を増やします。
Angle に角度をつけるとこのように円状に広がります。
今回は実験として少し極端に値を設定してみます。
コピー数は 50。
ここで Angle パラメータにタイムラインの開始で 0 終了で 3600°という数値を入れてキーフレームを設定します。
再生してみるとこのようにレンダリングに時間がかかっているため再生が遅くなっているのがわかると思います。
もちろん PC スペックにも影響されるので是非皆様の環境ではどのようになるか試してみて頂ければと思います。
Spline を使って緩急をつけるとさらに重くなります。
実際にシェイプアニメーションを作るにあたっては色々とパラメータを変更して微調整していくことになりますがこの重さはとてもネックになってしまいます。
それでは同じことを Ver17 で追加された Shape ノードを使ってやってみます。
Shape ノードは EffectLibrary の Shape カテゴリーにまとめられていて小文字の s から始まります。
Shape ノードには何も入力端子を持たない sRectangle、sEllipse、sNGon、sStar がありこちらで図形を作るところからノードツリーが始まります。
ベースのシェイプノードからノードツリーを初めて、シェイプのエフェクト系のノードに接続します。
必ずに最後に sRender に接続するところがポイントとなりこちらをビューアに映すことで表示されます。
より実践的な使い方のサンプルは今後チュートリアルの中で随時紹介出来たらと思っていますが色々な方のチュートリアルなども参考にしてみて頂ければと思います。
では同様に sRectangle でシェイプを作って sDuplicate に接続して同じアニメーションをつけてみます。
ちなみに新しい sDuplicate で円状に広げる場合は、Axis Mode を Absolute にして Rotation に角度をつけることで複製された図形が円状に広がるので覚えておくと良いと思います。
再生してみるとすぐにわかりますが従来の方法に比べてとっても動作が軽くスムーズに再生されていることがわかると思います。
Spline を変更しても動作が重くなることはありません。
これだけ軽いと色々なパターンを試しやすいと思います。
プログラムは平たく言うとデータを次々と処理(計算)して行きます。
この Shape ノードでは処理(計算)を sRender にほぼすべて任せているようです。
さらにそのレンダリングのアルゴリズム自体も従来よりも効率的な方法が使われているように思われます。
従来の Duplicate ノードでは単にデータを持っているだけでなくレンダリングも行っていることはノードの点滅で確認することが出来ます。
実際にプログラムの中身を見ないと正確にはわかりませんがこの時のアルゴリズムがあまり効率的ではなかったので時間が掛かっていたのではと推測することが出来ます。
ただメリットとしてはレンダリングが行われているのでビューアで映像を確認することが出来ます。
sDuplicate ではレンダリングされていないでここで映像を確認することは出来ません。
ビューアへの表示は sRender で行う必要があります。
いかがでしょうか。
Shape ノードの追加でそれほどハイスペックな PC でなくても Duplicate を使ったシェイプアニメーションがやりやすくなったと思います。
これまでマシンスペックが気になって避けていた方も一度試してみるとその違いがわかると思います。
色々な方が使えば使うほどほどアイデアが増えてくると思いますので是非たくさんの方に試して頂けると嬉しいです。
では今日はこの辺で終わりにしたいと思います。
もし動画の内容が気に入って頂けましたらグッドボタン、チャンネル登録をして頂けますと嬉しいです。
それではまた次回の動画で宜しくお願いします!
ではではこれからも DaVinci Resolve の使い方、魅力を伝え、皆様の映像制作に少しでも刺激を与えられたらと思っています。
それでは最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
皆さんとの技術&作品共有の場になれば幸いです。
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