皆さんこんにちは。いつもご訪問頂きまして心より感謝申し上げます。
先日、 NsFarm Channel に、
"キーフレームを使った Center Jump テキストアニメーション"
を紹介したチュートリアル動画をアップしました。
「知っていると便利なちょっとしたテクニック」など情報の共有となれば嬉しいです。
ツイッター 、インスタグラム もやってますので気が向いたらフォローしていただけますと嬉しいです
過去に配信した DaVinci Resolve 関係のコンテンツは、「NsFarm's DaVinci Resolve And Fusion Official Page」にまとめています。
Center Jump Part1 - Simple keyframe text animation. / DaVinci Resolve 17 Fusion
・DaVinciResolve17 の紹介
・キーフレームを使ったテキストアニメーション作成方法
・Spline (スプライン)の使い方
・マスクの設定方法
タイムコード
00:00 オープニング
01:04 解説開始
02:20 上下にジャンプしたように見えるアニメーション
02:47 キーフレームについて
04:32 スプラインの解説
07:45 回転のアニメーション
10:29 マスクの設定方法
11:50 エンディング
制作に使用した時の PC 環境の紹介です。
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PC: G-Master Spear Z390-Taichi OC
CPU: Intel Core i9-9900K [5.0GHz OC]
GPU: GeForce RTX2080Ti 11GB
Memory: 32GB
Keyboard:Logicool K750r
Mouse:Logicool M220GR
Mic:FIFINE K670
Headset:SONY MDR-XB450
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今回の動画では自分が普段チュートリアルで視聴しているテキストアニメーションの一つの「Center Jump」テキストアニメーションの作り方を紹介しています。 今回は、Part1 としてオリジナルのキーフレームを使った方法です。DaVinci Resolve 17 には、「Anim Carves」というモディファイアが追加されました。 こちらを使用するとキーフレームを使わずクリップの長さの可変に対応したレスポンシブなアニメーションを作成できるので 次回 Part2 では、このキーフレームのアニメーションを Anim Carves を使って改良する動画をご紹介する予定です。
動画の内容
はい皆様こんにちは。
今日は日頃自分が使っているこちらのふわっと文字が浮かび上がるようなアニメーションがありますがこちらの作り方のリクエストを頂きましたのでその解説をしてみたいと思います。
オリジナルの Setting ファイルは概要欄にダウンロードリンク先を貼っておきますので使ってみたい方はダウンロードして使ってみてください。
ポイントはスプラインエディタのカーブの付け方だと思います。
その辺りはいつもより少し時間をかけて初心者の方でもわかりやすいように解説出来ればと思います。
また、DaVinci Resolve17 には Anim Curves というモディファイアが追加されました。
こちらを使用するとキーフレームを使わずにかつクリップの長さを変更した時にレスポンシブなアニメーションが作成できるのでそちらは次回少し上級編として Part2 という形でご紹介出来たらと思います。
それでは早速始めていきます。
今回のプロジェクト設定はフレームレートは 30 になっています。
まず、エディットページでエフェクトライブラリのエフェクトの中にある Fusion Composition をタイムラインに配置してクリップを右クリック Open in Fusion ページで Fusion ページに移動します。
ツールバーにある Text+ をノードエディタに持ってきます。
ビューアで表示させるために Text+ をビューアに投げ込みます。
テキストを入力して、好きなフォントサイズなどを調節します。
ではアニメーションをつけていきます。
初めにジャンプしたように見える上下のアニメーションをつけていきたいと思います。
Text+ の Layout タブに移動します。
ビューアを使ってテキストを動かすと Center パラメータの Y の値が変化していることがわかります。
こちらにキーフレームを設定したいと思います。
キーフレームは選択したフレームに対して値を記録する機能になります。
フレームに対して別の値を記録させることによって時間経過で値が変化するように設定できます。
その値の変化が映像の変化となるので結果としてアニメーションになります。
実際にやってみます。
プレイヘッドを 0 フレーム目に移動してテキストを下に移動します。
ここでキーフレームを設定します。
キーフレームはインスペクターのパラメータの右にあるダイヤのマークで設定出来ます。
クリックするとダイヤのマークが赤くなり、タイムルーラーには白い縦線のマークが出来ます。
それではプレイヘッドをセンター付近の 75 フレームに移動します。
ここでテキストをセンターの 0.5 の位置に移動します。
一度キーフレームが設定されると別のフレームで値が変わった時に自動的にキーフレームが設定されます。
プレイヘッドを最終フレームに移動してテキストを再び下に移動します。
するとここでも自動的にキーフレームが設定されます。
再生してみるとこのようなアニメーションとなります。
始めはこのように直線的なリニアなアニメーションになっています。
時間に対して変化量が一定なのでこのようになっています。
スプラインエディタを使って動きにカーブを付け変化量を調整することでふわっとした動きにしてみたいと思います。
スプラインエディタを開きます。
Text+ の Center のキーフレームは Displacement という名称に設定されています。
もし使用ノードが増え表示されている項目が増えた場合は 3 点ドットメニューから「Show only selected tool」を選択することで選択されたノードのみ表示させることも出来ます。
Zoom to Fit ボタンを押すと変化のあるところに Zoom することが出来ます。
スプラインエディタの見方ですが横軸が時間、縦軸がパラメータの設定値となります。
初期状態ではこのように時間の経過に対して変化が一定の直線になっていることがわかります。
キーフレームが打たれているところにはこのような鍵のマークが出ています。
この直線を曲線に変更してイージングという滑らかな動きを設定していきます。
ここで知っておくと後で調整しやすくなることがグラフの傾き動きの関係性です。
カーブの場合は接線の傾きが急になると動きが速くなり、傾きが緩やかになると動きがゆっくりになるという関係性があります。
それでは直線を曲線のカーブに変更していきます。
カーブにしたい部分を範囲選択して S または F キーを押します。
S キーの場合は全体を均等に曲線にするイメージです。
F キーの場合は途中のキーフレームのハンドルをフラットにした状態で曲線にしてくれます。
キーフレーム間を別々に曲線にするイメージになると思います。
こちらのアイコンは S キーと同じ機能の Smooth ボタンになります。
カーブの接線の傾きを確認してアニメーションのスピードをイメージしてみます。
F キーでフラットにした場合はこの部分で傾きがほぼゼロになる部分があるので動きが少し止まったようになると思います。
再生してみます。
ハンドルを使ってこのようにフラットの部分を長くするとゆっくりと停止しているように見える時間を長く調整することが出来ます。
再生して確認するとこのようになります。
ちなみに傾きがマイナスになると逆の動きになるのでこのようにすると行って返ってくるバウンスの動きが付けられます。
それではもう一つアニメーションつけたいと思います。
もう一つは回転運動のアニメーションになります。
Rotation の Z を動かすとこのようになるのでこちらにキーフレームを設定します。
0 フレーム目で右に傾いた状態、設定値だと -45° を設定します。
次に最終フレームにで今度は左に傾いた状態、設定値だと 45° を設定します。
するとこのようになります。
こちらもお好みでスプラインをカーブを設定します。
アニメーションを設定した Z パラメータのみ表示させたい場合はこのようにします。
Zoom to Fit で拡大します。
曲線にしたい部分を選択してこの場合は 2 点なので S キーでカーブにします。
ハンドルを使って動きを調整します。
もし先程のようにフラットにしたい部分がある場合は、スプラインエディタでもキーフレームを追加することが出来ます。
マウスをグラフの上に持っていってこのような + のアイコンが出たらクリックするとそこにキーフレームが設定出来ます。
キーフレームをこのように自由に移動することも出来ます。
選択して Delete キーで削除することも出来ます。
また T キーを使うと Ease In、Ease Out を数値で設定することが出来ます。
複数のキーフレームを選択して同時に動かすことも出来ます。
はい、では最後にマスクを設定したいと思います。
マスクはツールバーにある Rectangle を使用します。
マスクは表示させる範囲を指定するウィンドウみたいなものだと考えればわかりやすいと思います。
ビューアに表示させるとこのようになっていて白いエリアが表示エリアになります。
サイズを調整して Text+ の青色端子のマスク入力に接続すると Rectangle で指定したエリアに入ってきた時だけテキストが表示されるようになります。
MediaOut に接続して Edit ページでも確認してみます。
はい、いかがだったでしょうか。
Part1 はこれで終わりにしたいと思います。
次回の Part2 ではこのアニメーションを DaVinci Resolve17 で新たに追加された Anim Carves を使ってキーフレームを使わずにレスポンシブなアニメーションに変えてみたいと思います。
それでは今回も最後まで動画をご視聴頂きまして誠にありがとうございました。
もし動画が気に入って頂けましたらグッドボタンとチャンネル登録をして頂けますととても嬉しいです。
それではまた次回の動画で!
ではではこれからも DaVinci Resolve の使い方、魅力を伝え、皆様の映像制作に少しでも刺激を与えられたらと思っています。
それでは最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
皆さんとの技術&作品共有の場になれば幸いです。
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